「ファーストバイヤーの住宅購入意識調査」について

~人生初の住まい取特に100点満点をつけたのは2割。満点に満たない理由の1位は「間取り・プラン」~

株式会社住環境研究所/2017年11月01日

積水化学工業株式会社住宅カンパニー(プレジデント:関口俊一)の調査研究機関である株式会社住環境研究所(所長:小池裕人、千代田区神田須田町1-1)は、このほど「ファーストバイヤーの住宅購入意識調査」を実施し、その結果をまとめましたのでお知らせします。
ファーストバイヤーを「一次取得者層のうち若年子育て世帯(施主の年齢40代以下×夫婦と子=施主の年齢40代以下かつ夫婦と子で構成される世帯)」と位置づけ、住宅購入時に重視したことや暮らし始めてからの感想について質問し、二次・三次取得者層と比較することでその特徴を探りました。

調査結果のポイント

1.ファーストバイヤーの3割は「予算内で購入できるか」を重視する

住宅会社選定時に重視するポイントについて聞いたところ、ファーストバイヤーの3割が「予算内で購入できるか」を重視ポイントとしてあげ、項目別でも3位(二次・三次取得者層は7位)となっていました。ファーストバイヤーの方が「予算内の購入」をより重視していることがわかりました。

2.約半数が2,000万円台の住宅を購入

購入金額(土地代を除く)について聞いたところ、ファーストバイヤーは2,000万円台が51%(「2,000~2,500万円」が27%、「2,500~3,000万円未満」が24%)となっていました。次に「1,500~2,000万円未満」と「3,000~3,500万円未満」がともに16%でした。

3.住宅購入の成功度満足度100点満点は約2割。満点に満たない理由1位は「間取り・プラン」

住宅購入の成功度満足度を100点満点で点数をつけてもらったところ、ファーストバイヤーの19%が100点満点をつけました。反対に100点に満たなかった人にその理由をたずねると「間取り・プラン」が1位となり、次いで「収納・収納量・片づけやすさ」、「費用・価格」、「庭や車庫、外まわり」、「キッチン・浴室・洗面・トイレ」などの順となっていました。

4.採用したかったのは「屋根や庇のあるテラス、バルコニー」「外まわりの収納」「洗濯関連」

“採用した間取り・仕様、本当は採用したかった間取り・仕様”について聞いたところ、ファーストバイヤーが「本当は採用したかった(のに実現しなかった)」と答えたものは、「屋根や庇のついたテラス、バルコニー」、「ベビーカーや三輪車、外遊びの道具などをすっきりと片づけられる外まわりの収納」、「雨の日や夜遅くに洗濯物を干せる」、「洗濯物干しや取り込み、収納までが負担なくできる間取り」などが上位にあがりました。

■調査概要

ファーストバイヤーの住宅購入意識調査

調査目的

ファーストバイヤーの住宅購入時の意識や満足度を探る

調査対象

過去7年以内に2階建て以下の戸建住宅を取得した核家族のうち
25~79才の世帯主またはその配偶者

調査エリア

全国(熊本・沖縄を除く)

調査方法

インターネット調査

調査時期

2017年6月

有効回答

1,969件

[住宅取得経験]

■調査結果の概要

1.ファーストバイヤーの3割が「予算内で購入できるか」を重視する

住宅会社選定時に重視するポイントについて、ファーストバイヤーと二次・三次取得者層に5つあげてもらいました。その結果、ファーストバイヤーでは「営業担当者の対応が良い」「会社が信頼できる」に次いで、「予算内で購入できるかどうか」が3位となり、3割の人が重視するポイントとしていました。二次・三次取得者層については、「予算内で購入できるかどうか」は7位となっており、ファーストバイヤーの方が「予算内の購入」であることをより重視していることがわかりました。

[住宅会社選定時の重視点]

2.ファーストバイヤーの約半数が2,000万円台の住宅を購入

住宅購入金額(土地代を除く)について聞いたところ、ファーストバイヤーでは2,000万円台が51%(「2,000~2,500万円」と「2,500~3,000万円未満」の合計)となり、約半数を占めていることが分かりました(二次・三次取得者層は40%)。また「2,000万円未満」が21%(同18%)、「3,000万円以上」は合計で29%(同41%)となっていました。

[購入金額(土地代を除く)]

3.住宅購入の成功度満足度100点満点は約2割。満点に満たない理由1位は「間取り・プラン」

“住宅購入の成功度満足度”を100点満点で点数をつけてもらったところ、ファーストバイヤーの平均点は80.7点(二次・三次取得者層は83.6点)でした。「100点満点」が19%(同22%)、平均点以上といえる「90点台」と「80点台」の合計が49%(同52%)、平均点以下の「70点以下」が33%(同26%)となり、ファーストバイヤーの住宅購入の満足度は二次・三次取得者層に比べ低いことが分かりました。

[住宅購入の成功度満足度の点数(100点満点)]

“住宅購入の成功度満足度が100点に満たない理由”については、ファーストバイヤーでは「間取り・プラン」が1位となり、次いで「収納・収納量・片づけやすさ」、「費用・価格」、「庭や車庫、外まわり」、「キッチン・浴室・洗面・トイレ」などの順となっていました。一方、二次・三次取得者層については、「間取り・プラン」、「費用・価格」、「収納・収納量・片づけやすさ」、「住宅会社、建築会社、担当」、「庭や車庫、外まわり」などの順となっていました。またファーストバイヤーと二次・三次取得者層では、「収納・収納量・片づけやすさ」で特に満足度の差がよく現れていました。

[住宅購入の成功度満足度が100点に満たない理由/住宅購入の失敗・不満点]

4.採用したかったのは「屋根や庇のあるテラス、バルコニー」「外まわりの収納」「洗濯関連」

“採用した間取り・仕様、本当は採用したかった間取り・仕様”について「玄関・外まわり」「子がいる暮らし」「収納」「家事まわり」の4つの項目にわけて聞きました。玄関・外まわりについてファーストバイヤーが“本当は採用したかった(のに実現しなかった)”と答えたものは、「屋根や庇のついたテラス、バルコニー」18.5%、「玄関の内側を広く明るくする」10.8%などでした。また、子がいる暮らしでは、「ベビーカーや三輪車、外遊びの道具などをすっきりと片づけられる外まわりの収納」15.9%、「屋根や庇のついたテラス、バルコニー」13.8%、家事まわりでは「雨の日や夜遅くに洗濯物を干せる」15.7%、「洗濯物干しや取り込み、収納までが負担なくできる間取り」15.9%などが上位にあがっていました。

[採用した間取り・仕様、本当は採用したかった間取り・仕様]