「生涯健康脳住宅研究所」の開設

―脳の育成、活性と住まいや暮らし方の関係性について研究・発信―

2016年08月02日
株式会社住環境研究所

積水化学工業株式会社住宅カンパニー(プレジデント:関口俊一)の調査研究機関である株式会社住環境研究所(所長:倉片恒治、千代田区神田須田町1‐1)は8月5日(金)に『生涯健康脳住宅研究所』を開設します。東北大学加齢医学研究所などの研究機関と連携し、脳の育成、活性と住まいや暮らし方の関係性について調査、研究を進めるとともに、当社ホームページ上に専用コンテンツ(http://www.jkk-info.jp/brain/ 8月5日オープン予定)を設け、情報発信も行います。
『生涯健康脳』とは、東北大学加齢医学研究所 瀧靖之教授が提唱している概念で、脳の活性化や機能維持のための重要な4つの項目「睡眠」「運動」「コミュニケーション」「食事(調理)」から健康な生活をより長期化させるという考え方です。高齢期の住まいについていち早く研究、発信してきた住環境研究所では、この考え方に着目し、『生涯健康脳住宅』として具体化するための研究を進めることとしました。

『生涯健康脳住宅研究所』では具体的に
1.4つの配慮 「睡眠」「運動」「コミュニケーション」「食事(調理)」への配慮
2.3つの機能    ①上記4項目を保持・活性化させる「建築的な仕様・仕掛け」
    ②上記4項目からの「生活のセンシング(生活の見える化・予兆)」
    ③生活の見える化データを元にした「サービス・アドバイスの提供」
の観点から、住まいや暮らしの中での問題点や課題を明らかにし、解決・提案することをねらいとしています。また、4つの配慮である「睡眠」「運動」「コミュニケーション」「食事(調理)」それぞれの単語から
1文字ずつを抜粋して、新たに「話(わ) 食(しょく) 動(どう) 眠(みん)」というコンセプトスローガンを作成いたしました

健康な脳のためには、4つの配慮がいかに住まいにおいて重要であるかを広く世に訴求していきます。
なお積水化学工業㈱住宅カンパニーの住生活サービスグループでは、今年6月、一般市場向けにセントラルスポーツ㈱と「健康寿命を延ばすためのリフォーム」の協業を開始しています。これは、4つの配慮のうちの『運動』を日常生活に気軽に取り入れるリフォームで健康寿命の延伸を狙ったものです。将来的には『生涯健康脳研究所』の研究成果を新築住宅、リフォーム、サービス付き高齢者住宅などに展開していく考えです。

『生涯健康脳住宅研究所』の概要

名称
『生涯健康脳住宅研究所』
所長
嘉規 智織(かきちおり)住環境研究所 上席研究員
所在地
東京都千代田区神田須田町1-1
URL
https://www.jkk-info.jp/brain/
設立目的
『生涯健康脳住宅』の概念形成及びその具体化の研究・情報発信
協業研究先
東北大学加齢医学研究所(瀧靖之 機能画像医学研究分野教授)
江戸川大学睡眠研究所 (福田一彦 社会学部 人間心理学科教授)